ADHD・Cochrane総説:主な症状に明確な改善差なし
ADHD・Cochrane総説:主な症状に明確な改善差なし
Polyunsaturated fatty acids (PUFA) for attention deficit hyperactivity disorder (ADHD) in children and adolescents.
どんな研究?
2021年10月まで13データベースと2登録簿を検索。18歳以下のADHD診断児・青年を対象とするランダム化/準ランダム化37試験・2374人超を整理。オメガ3だけでなく、オメガ6や複合製剤、薬物治療等と併用する比較も含み、全37試験が純粋なオメガ3単独の試験ではありません。 原著方法は、症状の平均得点と各試験著者の基準で改善した人の割合、保護者/教師/臨床家/本人の評価を別々に集計。中期区分は3か月から1年ですが、収載した補給期間自体は2週~6か月です。わかったこと
中期の保護者評価の総ADHD症状はプラセボと明確な差がありませんでした(SMD -0.08、95%CI -0.24~0.07、16試験1166人)。不注意、多動/衝動性にも明確な差はなく、総説はこれらを確実性が高い根拠と評価。一方、症状が改善した人の割合には良い結果(3試験191人、RR1.95)がありましたが、確実性は低いと評価しています。読み取るときの注意
改善者の割合と連続尺度の症状得点は別の評価です。一部の良い結果だけをもってADHD治療の有効性が確定したとは言えません。一般の子どもの学力/受験成績への効果は示しません。総有害事象や脱落の群間差は不明確ですが、2週~6か月の比較から長期安全性や全製品への安全を保証しません。 改善者割合の低確実性は、バイアスへの懸念と3試験191人という小ささを理由に格下げ。RR1.95を症状が95%軽くなる意味にはしません。要約表の1000人当たりの人数は仮定した対照リスクからの推計で、全37試験での実測人数ではありません。方法変更欄は学習関連評価の今後の追加意向を記しており、受験成績の改善を測定した根拠にはしません。原典の確認範囲・資金と利益相反
2026-10-20:NLM完全抄録/著者/COIとCochrane自身の要約に加え、著者所属Lancaster大学のPublished Version(137ページ)を保存。要約表と脚注(PDF7/8)、方法の評価区分・時点選択(PDF10/12)、資金/COIと計画との差(PDF136)を選択読解。PDF7/136は画像でも照合。137ページ全部の精読ではなく、全原著/全解析/全図表・個別試験COI/原データ再解析/2026年総説との採用試験の全対照は未了。GRADEは総説の評価で、当サイトの専門家審査ではありません。
大学公開版の原著PDF133ページ(PDF136枚目)の内部・外部支援欄はいずれも支援源の提示なしと記載。GilliesはCochrane当該グループ元編集者で本総説の編集過程に非関与、Leach/Perez AlgortaはCOIなしと申告。今回読んだのは総説の支援/開示で、収載各試験の資金・提供・雇用関係をすべて再確認したものではありません。
医学・栄養学レビュー保留