オメガ3総合サイト自分と家族、大切なペットの健康を、食事と研究から考える。

オメガ3で一部炎症指標に良好な変化・別試験との比較に注意

追加の原典確認(6項目)

2つの試験登録を、解析対象と分けて読む

オメガ3とイヌリンの試験:予定80人、論文の解析は64人

NCT03442348の現行登録は2群比較で、参加者数80人は予定値です。論文が解析したオメガ3群33人・イヌリン群31人との差だけから、16人が脱落したとは計算しません。登録の初回公開は2018年2月22日、記載された実開始日は2018年5月31日でした。

登録の主要評価には腸内細菌の多様性、代謝物、免疫応答が挙がっています。ただし、この記載だけでは2025年論文の各炎症たんぱく質や解析方法まで事前に指定したとは確認できません。現行登録の最終更新は2018年で、完了日は予定値のままです。

シンバイオティクスの試験:主要評価の完了後に登録

NCT06480812は実参加40人と記載。実開始2023年7月24日、主要評価の実完了2024年6月12日に対し、初回提出は同年6月24日、公開は6月28日でした。全試験の実完了は同年12月22日で、主要評価の完了日とは別です。登録があることを、事前登録済みの全解析という意味にはしません。

これらは別々に登録された2試験です。登録情報を確認できても、4群の同時無作為比較や、特定製品の優越性を確認したことにはなりません。

2026年10月23日:ClinicalTrials.gov公式APIの現行2登録を照合。全変更履歴・原プロトコル・統計解析計画書・個別の解析対象者の対応は未確認です。

オメガ3・イヌリン試験の登録 → / シンバイオティクス試験の登録 →

この原著が引用する先行報告

引用4・30の原典です。当サイトの研究詳細はまだ作成していないため、PubMedの書誌ページへ案内します。先行報告と今回の解析の参加者は重複し得るため、人数・独立試験数を足し合わせません。今回確認したのは引用と書誌の対応で、先行2報の全結果を新たに精査したものではありません。

先行報告の用量・人数は、原版照合を待って読む

先行論文(PMID 33382352)の方法は、69人をオメガ3とイヌリンの2群へ割り付けたと記載しています。一方、取得した本文の表1にある性別人数を合計すると、この人数と一致しません。原版表や個別の解析対象を確認するまで、人数を独自に補正したり、後年の解析と足し合わせたりしません。

方法では500mgの補給製品にEPA165mg・DHA110mgという内訳を示す一方、考察はEPA+DHA500mgと表現しています。この違いを残したまま、家庭での補給量の根拠には使いません。

一部の腸内細菌属や血清の代謝物には変化を報告していますが、菌の多様性に明確な変化はなく、オメガ3群の酪酸増加もp=0.053でした。群内の前後変化を、イヌリンより優れる効果や症状改善とは読みません。

2026年10月23日:公開本文の文字データの方法・結果・表1/2・考察を照合。原版表・補足・個票・全資金利益相反・正式通知は未確認。先行報告の新規収録は保留し、今回の解析に独立試験を加算していません。

先行論文の書誌と原典への案内 →

TNF-αの「低下」は、未調整と年齢調整を分けて読む

原図4Cでは、オメガ3群と対照群のTNF-αの変化に「**」が付き、図注は未調整の比較を示すと説明しています。一方、年齢で調整した「$p」は0.092です。星印だけを取り出して、年齢差を考慮しても確かな低下があった、と説明しません。

方法では、連続的な変化量の比較とは別に、「開始時から低下したか」を目的変数とし、年齢を含むロジスティック回帰も記されています。同じ平均差の調整前・調整後を並べただけと決めつけず、図のCohen’s d −0.618や95%信頼区間 −0.73〜−0.09を、調整後の効果量へ置き換えません。0.092という値も、効果ゼロや両群の同等性を証明するものではありません。

オメガ3群は別試験の対照群より高齢でした。年齢の調整をしても、2試験の集め方や条件の違いを全て解消できるとは限りません。血中指標の比較を、製品の優劣や炎症疾患の症状改善の証拠へ広げません。

図の読み方と、対応が未解決の箇所

箱は中央値・四分位範囲、ひげは最小〜最大です。平均±標準偏差のグラフではなく、負の変化を負の血中濃度や減少率と読み替えません。CのIL-17には「ns」が付きますが、表示の95%信頼区間は−0.98〜−0.14です。この対応は未解決で、独自に有意差のある結果へ直しません。

2026年10月25日、出版社のフルサイズ原図4の配置とCの2指標を画像で読み、図注・方法・該当結果/限界を文字照合しました。図4全13項目の全数値、図2・図4以外の原図、補足S1/S2・モデル出力・個票・全登録/通知履歴、包括安全性、医学専門監修は未完了です。

出版社の原図4と図注を読む →

原図の「割付人数」と、解析に入った人数を分ける

原図2は、シンバイオティクスと無介入対照を比べた方の試験だけの参加者の流れです。別のオメガ3・イヌリン試験の参加者を同じ図の割付人数に足しません。

原図2に記載された人数。本文との未解決な対応は下に示します
段階図の人数
参加条件を評価65人
割付前に除外条件不適合18人、参加取下げ2人、その他1人
無作為割付44人(各22人)
追跡中の脱落各群2人
解析各群20人

図の44人割付に対して、本文は「40人を無作為割付」と記しています。この対応は未解決です。既存の登録確認にある40人を使って図を独自に訂正したり、本文の40人を解析人数と決めつけたりしません。個人ごとの対応や脱落理由を確認した意味でもありません。

図の末尾には「解析からの除外なし」とありますが、各群の割付22人に対して解析20人です。この表示だけで44人全員が解析された、欠測がなかった、脱落が安全性と無関係だったとは説明しません。

この論文の104人という集計は、報告された解析群の33+31+20+20人の合計として読みます。全員が同時に4群へ無作為化された人数や、独立した追加試験の参加者数としては扱いません。

2026年10月25日、出版社原図2の全フローを画像で読み、対象・介入の該当本文を照合しました。個票・全脱落理由・ITT解析方針・全補足/登録履歴・包括安全性・医学専門監修は未完了です。

出版社の参加者フロー原図を読む →

研究一覧に戻る →

このテーマの比較解説を読む →